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デザインと紙を選ぶこと

一般的によく使われる紙、よく目にする紙とはー

例えば、表面がツルツルとしたコート紙。
商業印刷において、最も流通している紙と言えます。

食品スーパーなどのチラシには、
食品のシズル感やツヤ感を出すため
コート紙が使用されていることがほとんどです。

そのほかにも、上質紙、マット紙、マットコート紙など。
紙の触り心地や、印刷の仕上がりが異なります。

一般的に多く流通している紙は、
価格も安く、印刷の仕上がり状態も想定できるため安心です。

多くの場合は、このような一般的に多く流通している紙で
十分対応できるのですが…

 

デザインに合わせて紙を選ぶは、
実はとても重要なことです。

デザインによって、紙の相性が異なるだけでなく、
色合いや手に取った時の質感によって、
掲載商品や企業イメージが大きく左右されます。

特に会社案内や商品パンフレットなどを作成する場合、
その企業・商品イメージに合った紙を選ぶことは、
とても重要なことだと思うのです。

 

例えば、建設会社による注文住宅専用のパンフレットを制作した際には、
「建設」という堅いイメージをあえて崩し、
「ひと」をキーワードに
「家をつくるひと」と「暮らすひと」との繋がりや
ひとの温かみ・優しさを伝えるため、
施主様との笑顔あふれる打ち合わせ風景をメインにデザイン。

紙はヴァンヌーボーという少しざらつきがあり、
ナチュラル感のある紙で印刷しました。

2017_tokuei01

 

この紙(ヴァンヌーボ)は、私たちの名刺にも使用しているのですが、
触ったときの少しざらつきのあるナチュラル感と温かみのある色合いが
とても気に入っています。

 

ほかにも、いつか使ってみたいのがコレ(中央)↓

20170904_FDC_blog_paper

紙の両面にメタリックパール加工が施された
シックでゴージャスな「スタードリーム」。
写真では伝わりにくいのですが、
実際に目にすると、華やかさと上品さを醸し出し、
印刷されている内容に十分な付加価値を与えてくれる紙だと思います。

私たちは、紙面の企画構成のためのヒアリングをする際に、
印刷する紙のイメージについても共有するため、
できるだけ早い段階で紙のサンプルを元に打ち合わせをするようにしています。

色の風合い、手に取ったときの紙の質感・厚みも含めて、
「デザイン」したいと考えています。